~学術研究論文閲覧自由~
天然ダイアモンドは永遠の輝き
その真実を求めて天文学視点による一考察
貞松隆弥(株式会社サダマツ)
畠健一(JBS)
学会発表風景
資料
講演資料
スリランカ産ブルー・サファイアの新原産地情報
カミネ商事 上根学
シティオブジェム ラピ・チャンドラー
日独宝石研究所 古屋正貴
ジャパン ジュエリー ビジネススクール 畠健一
英国のウイリアム王子からケイト妃に贈られた婚約指環はブルーサファイア、ウイリアム王子の母であり、世紀のロイヤル・ウエディングといわれたダイアナ妃の左手の薬指に輝いていたものと同じブルーサファイアである。
このブルー・サファイアはスリランカのラトナプラ産であり、ラトナプラの宝石商から、かつて、エリザベル女王に献上されたものであった。
2011年、スリランカのガタラガマで良質、しかも大粒のブルーサファイアが産出されたことは記憶に新しい。
今回、スリランカにおける良質なブルーサファイアを産出する代表的な4つの鉱山、サバラガム県のラトナプラ、パルマドゥッラ、そしてウーバ県のオッカンペディア、新鉱区カタラガマを現地調査した。
各地区の鉱山数はおよそラトナプラ3000個所、パルマドゥッラ300個所、オッカンペディア50~60個所、そして新鉱区となったカタラガマは10~20個所で採掘されている。
サンプル石の産地確認を徹底するために各鉱区の鉱山から直接原石を入手、研磨し、インクルージョン観察を試みた。更にFTIRにより、Fe、Ti、Ga、Crの成分分析、蛍光X線分析を試みた。
今回の現地調査の目的は、加熱処理、Be加熱処理が横行するなか、確かなサンプル検査石を入手すること、そして各鉱区の品質をジェム・クオリティ、ジュエリー・クオリティ、そしてアクセサリー・クオリティの3段階に分け、それぞれ3クオリティのブルーサファイアの出現率を調査することにあった。
宝石の価格相場は、宝石の品質を評価し、その品質の出現率と需要によって決まる。
今回、スリランカ産ブルーサファイアの新鉱山を含む4鉱区を調査実施したので、その原産地状況を報告する。
資料
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A study of Jewelry as amulet
in Jewelry culture
ジュエリー文化におけるお守りとしてのジュエリーの研究
*YoshiKo Ohe Mare Ltd. * Seiko Take Jewerly M *Tsuneyo Yamauchi Yamanouchi –tokeiten
*Kenichi Hata Japan Jewelry business school
Jewelry market in Japan will become the period of maturity. The study as the judgement of Gem stones in Japan is the top quality of the world. But the study of Jewelry culture is far behind Europe and America. Now we need to study the history of jewelry and learn the jewelry culture from the birth of the earth. We try to make clear why human being put on Jewelry with a chronological table of jewelry history from ancient times.
宝石市場は高額なハイジュエリー、一般的なジュエリー、ファッション性を重視したジュエリー、そしてお守り的な色彩を強く打ち出したパワーストーンが市場を賑わしている。
ジュエリー市場はステータス性、資産性、ファッション性、そして信仰的なお守りとしてのジュエリーが混とんとした状態の中にある。一方、世界視野に立ち、日本の宝石市場を見た時、日本の宝石市場は黎明期、発展期を経て、まさに成熟期を迎えている。一番に成熟期を迎えたのはヨーロッパ、そしてアメリカ、東洋では日本が最初である。世界の宝石を集めた日本は、鑑別技術を著しく向上し、鑑別技術についてはトップレベルにある。
しかし、残念乍ら、日本における宝飾文化の研究、そして普及は、ヨーロッパ、アメリカに遠く及ばない。日本の宝飾市場において、確かな宝飾文化の普及は、成熟期を迎えた今、大切な課題である。ハイジュエリー、ジュエリー、ジュエリーアクセサリー、パワーストーンはすべて大地、地球の美しい創造物である。違いは一つ、品質の良し悪しによる商品価値の違いである。背景にある歴史的な宝の石、宝石の存在価値は同じである。
歴史の流れとともに時代が求めるニーズとして、宝石はお守り、信仰、ステータス、財産、おしゃれそしてパワーストーンとして身を飾ってきた。しかし、精神文化における宝石の本質はお守りである。お守りとしての歴史の変遷を年表としてまとめたので報告する。